2009年06月01日

岸和田だんじり

2009.06.01
全国祇園祭 その4

岸和田だんじり

 京、江戸ときて関西に戻ります。 大阪を代表する夏祭りといえば、やはり天神祭なのでしょうがこの祭は私のテリトリーではないので、今回は岸和田のだんじり祭りのことを書きます。 『岸和田だんじり』とよく耳にしますし、全国的にもその名が通っているようですが、何も『だんじり』は岸和田に限った事ではありません、大阪府の南部地域で広く行われている祭の形で、岸和田市内だけでも9月と10月の二回に分けて行われます。 9月は南海電車よりも西側の海岸沿いの地域、10月は南海電車より東側の山の手地域、山の手地域だけでも5箇所の地区に分かれて行われます。 9月の祭は南海電車の岸和田駅付近の旧市街地地区と、岸和田駅より2駅北にある春木駅付近の春木地区との2地区に分かれます。 旧市街地地区(岸和田地区)でも岸城神社に宮入りするグループと、岸和田天神宮に宮入りするグループがあり、春木地区は弥栄(ヤエ)神社に宮入りします、このうち旧市街地地区のものを『岸和田だんじり祭』と呼んでいるようです。
 山車は大抵お年寄りや子供たちでも無理の無い、ゆっくりとした速度で曳き廻すものなのですが、だんじりは走る速度で曳行します。 走ってきただんじりは曲がり角の手前で一度止まり、前方の安全を確認すると、再度走り出し今まで以上の高速でコーナーを抜けて行きます、ここがだんじりの昼間の見せ場です。 夜は提灯を灯し、ゆっくりと曳き廻されます。 だんじりは勇壮な祭ですが、反面事故も多い祭です、岸和田地区、春木地区だけでも毎年数人の怪我人が出ているようです。 祭のスタッフたちの会話を外から聞いていた話ですが、この50年間に20件以上または、100年間に50件ほどの死亡事故が起きているとの事です。 昭和30年代くらいまでは、確かに酒に酔っているために起きた事故が大半だったように思われますが、しかしこの30年くらいは、だんじりが高速になり過ぎたためだろうと感じます。 道路が舗装され、車輪と車軸の間にメタルベアリングを使用するようになり、より走行性が良くなったわりに、ブレーキ性能が向上していない事に起因しているのだろうと見ています。 ブレーキを踏んでも停止できず、車輪は静止しているのですが、だんじりには慣性が有りますのでそのまま滑走してしまいます、さすがにアンチロックブレーキは取付けられないですよね。
 大変勇壮な祭ではありますが、撮影には安全確保のための細心の注意が必要です。


posted by kazz at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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